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㊗️おおさか東線開業 新・関西(準)最長大回りルート乗車記 前編(解説編)

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えーみなさんお久しぶりです。

ブログ更新サボりすぎてなんとこれが今年最初の記事らしいですね。

 

さて今回は「大都市近郊区間大回り乗車」を使って200円で関西地区を一周してきたのでそれを記事にしようかと思います。

 

◎まず「大都市近郊区間大回り乗車」って😩💭ナンャ‥‥。

みなさんが普通きっぷを買うときには、乗車駅と降車駅に加えて、その「経路」なんかも決めると思います。

例えば東京から名古屋に行く場合、大多数の人は東海道新幹線を利用していくと思いますが、その他にも中央本線を経由する方法もあります。

f:id:xyan_skrn:20190327121636p:plain

ややこしくなるので在来線だけで考えても、青の東海道本線を通るルートと、赤の中央本線を通るルートを挙げることができます。通常、乗車券料金(いわゆる「運賃」)は、通るルートの営業キロをもとに計算されるため、通るルートが違えば料金も変わってきます(青ルートは6260円、赤ルートは6480円)。

一般には距離が伸びれば伸びるほど料金は高くなるため、今回やった関西一周みたいなことをやったら結構な額の費用がかかってくるはずです。

 

しかし、JRにはこの規則の「例外」となるエリアが存在します。

それが、「大都市近郊区間

大都市近郊区間は、東京・大阪・仙台・新潟・福岡の5都市に設定されており、

  • 図のそれぞれの大都市近郊区間内のみを普通乗車券または回数乗車券でご利用になる場合は、実際にご乗車になる経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算した運賃で乗車することができます。
  • 重複しない限り乗車経路は自由に選べますが、途中下車はできません。途中で下車される場合は、実際に乗車された区間の運賃と比較して不足している場合はその差額をいただきます。
引用元:運賃計算の特例:JR東日本(2019-03-27参照)

というルールが適用され、どれだけ長い経路で乗っても、それがエリア内で完結していれば、最短経路の運賃で乗ることができるのです。例えば、東京から新宿に行くのに、中央線快速で行っても、山手線内回りで行っても、山手線外回りで行っても、その運賃は変わりません。

 

この制度を利用したのが、「大都市近郊区間大回り乗車」です。

例えば、東京→神田で乗るときに、

東京−[東海道本線]→ 茅ヶ崎−[相模線]→ 橋本−[横浜線]→ 八王子−[中央本線]→ 西国分寺−[武蔵野線]→ 西船橋−[総武本線・支線]→ 秋葉原−[東北本線電車線(山手・京浜東北)]→ 神田

と大回りして乗っても、運賃は初乗りの140円です。

f:id:xyan_skrn:20190327141934p:plain

 

このように非常に安い運賃でめちゃくちゃ長い距離を乗ることができるようになるのが大回り乗車の魅力なのですが、いくつか注意点があります。

まず、大回り経路は一筆書き(一度通った駅は通れない)でなければなりません(分岐駅通過の特例などを除く)。そのため、例えば東京から山手線を一周して東京駅に戻ってきた後、京葉線に乗り換え蘇我方面を目指す、といったルートはアウトになります(起点駅を有楽町や神田にすればOK)。

また、途中下車(この場合の途中下車は改札を出場すること)もできないので、途中で観光地に立ち寄ったりといったこともできません。ホームに降り立つことは自由にできますが、無人駅ではその列車を降りることが改札を出るのと同じ扱いになるため、基本ホームに降り立つことすらできません。つまり、出発駅から目的地まではずっと改札の中から出られないことになるので、ある意味18きっぷよりも禁欲かもしれません。

 

◎今回の経路の解説

今回は「大阪近郊区間」のエリア内で最長の大回りルートを回ろうと思い計画を立てました。

これが大阪近郊区間の路線図になります(JR東日本HPより)。

f:id:xyan_skrn:20190327154937j:plain

この大阪近郊区間でポイントになるのが「尼崎駅」です。この尼崎駅を中心に、「∽」の字を描くようなルートをとることで、エリア内の広範囲をカバーすることが可能になります。

さらに、もう一つポイントになるのが、おおさか東線の「鴫野〜新大阪」です。この区間は、2019年3月16日のダイヤ改正で新規開業した区間で、この区間の開業により、より長距離の大回りが可能になりました。

まずはそのダイヤ改正前の最長大回りルートがこちら。

 

f:id:xyan_skrn:20190327162146p:plain

塚口−[福知山線]→ 谷川 −[加古川線]→ 加古川 −[山陽本線東海道本線]→ 山科 −[湖西線]→ 近江塩津 −[北陸本線]→ 米原 −[東海道本線]→ 草津 −[草津線]→ 柘植 −[関西本線]→ 木津 −[片町線]→ 放出 −[おおさか東線]→ 久宝寺 −[関西本線]→ 奈良 −[桜井線]→ 高田−[和歌山線]→ 和歌山 −[阪和線]→ 天王寺 −[大阪環状線]→ 京橋 −[JR東西線]→ 加島

通算営業キロ:738.9km

尼崎駅をはさみ込む塚口駅と加島駅を起点・終点として「∽」字型のルートをとっていることがわかります。

 

続いておおさか東線の新線区間を入れて考えた最長(と思われる)ルートがこちら。

※ちゃんと検証してないのでもしかしたらもっと長いルートがあるのかもしれない(ガバガバ)

f:id:xyan_skrn:20190327165117p:plain

塚口−[福知山線]→ 谷川 −[加古川線]→ 加古川 −[山陽本線東海道本線]→ 大阪 −[大阪環状線関西本線]→ 天王寺 −[阪和線]→ 和歌山 −[和歌山線]→ 高田 −[桜井線]→ 奈良 −[関西本線]→ 久宝寺 −[おおさか東線]→ 放出 −[片町線]→ 木津 −[関西本線]→ 柘植 −[草津線]→ 草津 −[東海道本線]→ 米原 −[北陸本線]→ 近江塩津 −[湖西線]→ 山科 −[東海道本線]→ 大阪 −[おおさか東線]→ 鴫野 −[片町線]→ 京橋 −[JR東西線]→ 加島

通算営業キロ:750.6km

旧ルートに比べ新ルートでは通算営業キロが10km以上長くなっていることがわかります。

ところが、このルートをYah○o!の乗換案内で調べたところ、加島→塚口の逆ルートも含めて1日ではできなさそうだったので、これに準ずるルートがないかと調べてみることにしました。

というのも、尼崎駅を取り囲む駅は塚口駅福知山線)と加島駅(JR東西線)だけではなく、東海道本線JR神戸線)の塚本駅および立花駅もあります。塚口と加島を起点および終点とした場合が経路の営業キロが一番長くなるわけですが、この組み合わせに残りの2駅を用いても、若干距離が短くなるだけでルート自体はほぼ変わらないので、そちらでなんとかならないか探してみたわけです。

すると、塚口→塚本なら1日でいけることがわかったので、このルートを(準)最長ルートとして乗車スケジュールを立てました。

 

そして完成した乗車スケジュールがこちら(路線名は路線愛称を交じえて表記しています)。

f:id:xyan_skrn:20190327172954p:plain

f:id:xyan_skrn:20190327173002p:plain

塚口06:05 G福知山線(JR宝塚線)→ 07:32谷川
谷川07:42 −I加古川線→ 08:12西脇市08:28 −I加古川線→ 09:15加古川
加古川09:22 −AJR神戸線新快速→ 10:07尼崎 
尼崎10:09 −HJR東西線学研都市線→ 10:31鴫野 
鴫野10:32 −Fおおさか東線→ 10:45新大阪 
新大阪11:20 −AJR京都線B湖西線新快速→ 13:01近江塩津
近江塩津13:07−A北陸本線・JR琵琶湖線新快速→ 14:22草津
草津14:57 −C草津線→ 15:40柘植
柘植15:42 −V関西本線→ 16:35加茂
加茂16:45 −Q大和路線区間快速→ 16:51木津
木津16:56 −H学研都市線快速→ 17:47放出 
放出17:56 −Fおおさか東線Q大和路線直通快速→ 18:35奈良
奈良19:25 −U桜井線(万葉まほろば線)→ 20:13高田
高田20:18 −T和歌山線区間快速→ 21:47 五条 21:52 −T和歌山線→ 22:19和歌山
和歌山22:31 −R阪和線→ 23:01日根野23:02−R阪和線関空快速→ 23:36天王寺
天王寺23:40 −O大阪環状線→ 00:00大阪
大阪00:13 −AJR神戸線→ 00:16塚本

通算営業キロ:748.5km

 

最長ルートと比べると2kmほど短くなってしまいましたが、一応最長ルートに準じたルートで回れることがわかったので今回はこの行程を実践することにしました。

 

長くなってしまいそうなので、とりあえずここまでを前編(解説編)として、後編(実践編)は別記事に分けます↓

sak-sak-sak-yan.hatenablog.com

ではではさのなら🌸


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